蘇る(よみがえる)
よみ‐がえ・る〔‐がへる〕【×蘇る/×甦る】
デジタル大辞泉(小学館)より引用
[動ラ五(四)]《黄泉 (よみ) から帰る意》
1 死んだもの、死にかけたものが生きかえる。蘇生する。「死者が―・る」
2 一度衰退したものが、再び盛んになる。「記憶が―・る」「伝統工芸が現代に―・る」
きっかけ
ある日のこと、居間でくつろいでいると、「Youtubeがちゃんと見れない」とのクライアント(妻)からのクレームがありました。
クライアントのノートパソコンは、確か6、7年前に、秋葉原の中古ショップで購入したやつで、その当時ですら、お世辞にも性能が良いとは言えなかったなー、と、考えながらも、クライアントの要望に応えるため、お安く性能アップが望めるならと思い、ネットで検索してみることにしました。
おっ、安い。とあるCPUを見つけたので、ノートパソコンの改造に着手することにしました。
スペック
今回、改造するノートパソコンがこちらです。
発売日は、なんと、2009/12/上旬。10年以上前です。
CPUは、Intel Celeron 900です。
よくぞ、ここまで現役で頑張ってくれました。おつかれさん、引退ですね。・・・ではなく、改造です。リフォームです。
改造前の動作チェック
改造前の動作チェックです。
問題なく使用できていましたので、パソコンの起動時間とWindowsへのサインイン時間を測定します。
起動時間は30秒程度の時間を要しました。また、サインイン時間は40秒程度の時間を要しました。昔のパソコンって感じで遅いですね。
サインイン時のCPU使用率とYoutube動画再生中のCPU使用率を計測してみます。
Youtubeの動画を再生するだけで、CPU使用率が90%超え。これはやばすぎる。クレームものですね(笑)
CPUの選定/購入
Intel Celeron 900の対応ソケット、PGA478に対応するCPUをネットで検索してみることにします。
時代はCore i9だ、Ryzen9だ、ゆーとりますが、検索結果には、懐かしい名が・・・
“Core 2 Duo”
ホント懐かしぃー。
と、感慨に浸る間もなく、次の検索です。Core 2 DuoのWikipediaを見て、さらに適当なCPU名でネットで検索してみることにします。
検索結果でCore 2 Duo P8700が1080円ってのがありましたので即断即決で購入しました。そんなに性能アップしなくても、1080円なら試す価値はあるとの判断です。
購入したCPUはこちらになります。
CPUの換装作業
はじめに、CPUの換装作業をおこないます。
まず、PCを背面にします。
次に、赤〇のネジを外します。
裏蓋を外すと、もうそこにはCPUクーラーが!アクセスが良いので嬉しい。
次に、赤〇のネジをすべて外します。また、青〇の電源ケーブルを外します。
ヒートパイプ、CPUクーラーを外すと、Intel Celeron 900がお目見えになりました。
次に、赤〇をマイナスドライバーなどで回し、固定されているCPUを外します。
次に、CPUの三角とソケットの三角を合わせ、Core 2 Duo P8700を装着します。
下図を見ると、三角は右上ですね。
次に、CPUグリスを塗布します。
CPUグリスは、サブパソコンのCPUを換装したときのものですので、今回購入したものには含めませんので「0円」とします。
最後に、開けたときの反対の手順で、CPUクーラー、ヒートパイプを装着し裏蓋もはめてCPU換装は終了となります。
メモリの増設作業
ネットの調査結果では、このノートパソコンのメモリは、最大4GBとなっていました。
すでに、4GBに増設済みですので、メモリの増設は無理か。と、思ったのですが、一応、チップセットIntel GM45 Expressのページを見てみることにします。
最大8GBと記載されいるので、手元にあった4GBのメモリを増設してみることにします。なお、手元にあったメモリを使うため、メモリについても今回購入したものには含めません。「0円」とします。
では、メモリの増設作業をおこないます。
まず、赤〇のネジを外します。
次に、メモリをスロットに装着します。
最後に、開けたときの反対の手順で、裏蓋をはめて終了です。メモリの増設はとても簡単ですね。
改造後の動作チェック
BIOS画面の画像は端折りましたが、問題なくWindows 10が起動しました。
交換前より、起動時間は22秒程度の時間を要しました。改造前よりも7~8秒早くなりましたが、それほど変化はありませんので微妙です。
Windowsにサインインをしてみます。
サインインは2秒程度の時間を要しました。改造前よりも40秒程度、早くなりました。
これにはびっくりで、再度、[シャットダウン] → [起動] → [サインイン] を繰り返しましたが、やはり、40秒近く早くなり、性能アップを実感しました。
改造後のサインイン時のCPU使用率とYoutube動画再生中のCPU使用率を計測してみます。
Youtube動画の再生時のCPU使用率も30%程度下がり60%程度になりました。Youtube動画の再生ならば問題なさそうです。
改造後のCPUとメモリも正常です。CPU「Core 2 Duo P8700」、メモリ「8GB」を認識しています。心配していましたが、メモリも大丈夫でした。
まとめ
今回はCPU換装とメモリ増設を一気にやってしまったので、どちらが性能アップにつながったかは定かではありません。ですが、目的は「お安い費用(1080円)で、Youtube動画がサクサク見れるようになる」ことですので、よしとします。
今回の改造でノートパソコンが蘇り、クライアントもにっこりです。
それともう一つ、CPUがハンダ付けされていなくてよかったです。CPUがハンダ付けされていると、ちょっと素人では手が出せないですよね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では。